大分県の介護テクノロジー補助金|導入支援事業の補助上限・補助率・要件【令和8年度】

要点
大分県の介護テクノロジーの補助は、県内の介護サービス事業所などが介護ロボット・介護ソフト・インカムなどを導入する費用の5分の4を補助する「大分県介護テクノロジー導入支援事業費補助金」です。令和8年度は令和8年7月27日から8月31日まで電子申請で受け付け、その前に7月31日までに大分県介護DXサポートセンターへ「改善活動の計画書」を出す必要がありました。上限は介護テクノロジー1台30万円(移乗支援・入浴支援・インカムは100万円)、介護ソフトは職員数に応じて1事業所100万〜250万円、パッケージ型は1事業所1,000万円で、1法人あたりの上限(800万円・1,600万円)もあります(2026年10月14日時点で県が公表している内容)。
| 項目 | 令和8年度の大分県の内容 |
|---|---|
| 補助上限 | 介護テクノロジーは1台30万円(移乗支援・入浴支援・インカムは100万円)。介護ソフト・バックオフィスソフトは職員数に応じて1事業所100万〜250万円(定着促進支援も使うと115万〜265万円)。パッケージ型は1事業所1,000万円(定着促進支援も使うと1,015万円) |
| 1法人あたりの上限 | パッケージ型以外は合計して1年度800万円、パッケージ型は1年度1,600万円 |
| 補助率 | 5分の4 |
| 対象 | 介護保険法に基づく介護サービス事業所、老人福祉法に基づく養護老人ホーム・軽費老人ホーム |
| 受付期間 | 令和8年7月27日〜8月31日(電子申請)。改善活動の計画書は7月31日までに大分県介護DXサポートセンターへ |
| 事業の期限 | 令和9年3月31日まで。機器の発注は原則として交付決定の後 |
| 窓口 | 補助金の手続きは大分県高齢者福祉課 人材確保・DX推進班(097-506-2785、2783)。計画書の提出先・機器の導入相談・試用貸出は大分県介護DXサポートセンター(097-574-4571) |
| 公式URL | 大分県「介護テクノロジー導入事業所に対する補助について(令和8年度)」 |
| 確認日 | 2026年10月14日 |
国の制度の仕組みやほかの都道府県との違いは介護テクノロジー導入支援事業とはで整理しています。この記事では大分県の資料にある中身を書きます。
令和8年度の受付は終わっている
令和8年度の受付期間は令和8年8月31日までで、すでに終わっています。2026年10月14日時点で、県の高齢者福祉課のページにこの補助の追加募集の案内はありません。県のページには10月5日に「交付申請様式(採択事業者用)」が載り、10月9日に更新されています。採択された事業者が交付申請に進む段階です。
申請から支払いまでの流れ
大分県の補助は、先に大分県介護DXサポートセンターへ「改善活動の計画書」を出し、そのあと県へ「業務改善計画書」を出して採択・不採択が決まる2段の手続きです。採択されると内示を受け、交付申請に進みます。不採択の場合はメールか電話で知らされます。
- 改善活動の計画書を出すDXサポートセンターへ。7月末まで
- 業務改善計画書を出す県へ電子申請。8月末まで
- 内示の通知9月中(予定)
- 交付申請書を出す10月上旬まで(予定)
- 交付決定の通知10月下旬まで(予定)
- 契約・納品交付決定の後。3月末まで
- 実績報告書を出す納品後30日か4月20日の早い方
- 業務改善効果の報告導入後3年間
- 業務改善計画書と一緒に出す書類: 改善活動の計画書、見積書の写し(最低2者以上)、カタログなどの写し、介護ソフトのライセンス料がアカウント数で変わる場合は従業者の勤務の体制及び勤務形態一覧表、複数の事業所で申請する場合は優先順位表
- 見積書: 同じ製品・サービスについて2社以上の代理店などから取ります。複数の製品を入れる場合は製品ごとに取ります。交付決定の後に、改めて2者以上から見積書を取り、契約書か見積書の日付は交付決定通知の日以降にします
- 電子申請: 複数の事業所で申請する場合も、電子申請システム(Graffer)は1法人1回の申請でよいとしています。業務改善計画書の中の様式は事業所ごとに要ります
- 予算を超えたとき: 先着順ではなく、出された内容などを判断の基準にして優先採択を行い、予算がなくなり次第終了です。複数のテクノロジーを組み合わせて入れるなど、効果が高いと見込まれる取組を優先するとしています
- 契約の方法: 一般競争入札、指名競争入札、二者以上の見積もり合わせなど、競争性のある契約方法をとる必要があります
- 翌年度のアンケート: 導入効果を確かめるため、翌年度に介護職員を対象にしたアンケート調査を行うとしています
補助額の決まり方
補助額は、区分ごとに対象経費の5分の4の額と基準額(上限)を比べて少ない方の額です。消費税は原則として対象外で、税抜の金額で計算します。
- 4/5補助率令和7年度は3/4
- 100万円移乗・入浴支援・インカム1台あたり
- 1,000万円パッケージ型1事業所あたり
- 1,600万円パッケージ型の上限1法人・1年度あたり
- 800万円パッケージ型以外の合計1法人・1年度あたり
- 5万円ケアプランデータ連携の加算5事業所以上と連携
| 区分 | 基準額(上限) |
|---|---|
| TAISで「移乗支援(装着型・非装着型)」「入浴支援」に当たる機器、「介護業務支援」に載っているインカム、これらと同水準と判断された機器など | 1台100万円 |
| 上記以外のTAIS掲載の介護テクノロジー(見守り機器など)と、同水準と判断された機器 | 1台30万円 |
| 介護ソフト・バックオフィスソフト(職員1〜10名/11〜20名/21〜30名/31名以上) | 1事業所100万円/150万円/200万円/250万円 |
| 介護ソフト+定着促進支援(端末・Wi-Fi・ベンダーのサポート) | 1事業所115万円/165万円/215万円/265万円 |
| パッケージ型導入(「介護業務支援」の機器と、連動することで効果が高まる機器) | 1事業所1,000万円(定着促進支援も使うと1,015万円) |
- 計算の例: 県のよくある質問では、税抜100万円の移乗支援の機器1台なら補助予定額は80万円、125万円や150万円なら上限の100万円です。介護ソフト(職員10人以下)も同じで、対象経費100万円なら80万円です
- 職員数で変わらない契約の介護ソフト: 一律250万円(定着促進支援も使う場合は265万円)が基準額です
- 職員数の数え方: 申請時点の常勤換算の人数です。訪問介護員・介護支援専門員など居宅を訪問する職員や、管理者・生活相談員は実人数でもよいとしています。ICTを使う見込みの管理者・生活相談員も数に入れてかまいません
- 事業所の数え方: 介護ソフトの上限は、指定事業所ごとに1事業所として数えます
- ケアプランデータ連携の加算: 訪問介護事業所などの居宅サービス事業所・居宅介護支援事業所(介護予防を含む)が、令和8年度中にケアプランデータ連携システムで5事業所以上とデータ連携をする場合、介護ソフトの基準額に5万円を加えます。システムの仕組みはケアプランデータ連携システムの記事にまとめています
- 1法人あたりの上限の例: パッケージ型で3事業所を申請し、5分の4の額の合計が1,920万円になる場合、補助額は1法人の上限の1,600万円です(県のよくある質問の例)
令和7年度から変わった点
令和8年度は補助率が5分の4に上がり、端末の扱いと、居宅サービス事業所のケアプランデータ連携の要件が変わりました。県の令和7年度と令和8年度のページ・資料を比べます。
| 項目 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|
| 補助率 | 4分の3 | 5分の4 |
| PC・タブレットなどの端末 | 1台10万円を補助上限 | 端末を含めて基準額の範囲内。介護ソフトと一体で使う端末は定着促進支援(上限に15万円上乗せ)で扱う |
| ケアプランデータ連携 | 令和7年度中に利用を始める | 令和8年度中に利用を始める。今年度からはデータ連携の実績があることを要件にする(よくある質問) |
| 対象のセミナー | 令和7年度第1回大分県介護生産性向上セミナーか、厚生労働省が指定するセミナー | 「大分県福祉・介護生産性向上セミナー」に名前が変わり、「デジタル中核人材養成研修」が加わる |
| 受付期間 | 令和7年7月17日〜8月31日 | 令和8年7月27日〜8月31日 |
| 事業の期限 | 令和8年3月31日まで | 令和9年3月31日まで |
| 1台100万円の区分 | 移乗支援・入浴支援と、実施要領の別表2の機器 | 移乗支援・入浴支援と、インカムなど |
| 100万〜250万円の区分 | 介護ソフト等 | 介護ソフト等またはバックオフィスソフト |
1台30万円・100万円、介護ソフト100万〜250万円、パッケージ型1,000万円、1法人800万円・1,600万円の上限の金額は、令和7年度と同じです(区分の中身は上の表のとおり一部変わりました)。
補助の対象になるもの・ならないもの
対象は、TAIS(福祉用具情報システム)で「介護テクノロジー」に選ばれた機器、介護ソフトの定着促進支援(端末・Wi-Fi・ベンダーのサポート)、TAISに載っていないが同水準と知事が判断した機器、バックオフィスソフト(電子サインシステム・給与・勤怠管理など)です。TAISの見方はTAISの記事で説明しています。県のよくある質問で、判断が分かれやすい物の扱いが示されています。
| 対象になるもの | 対象にならないもの |
|---|---|
| インカムのほか、職員間の連絡調整に使うチャットツール | 住宅型有料老人ホームに入れる機器(介護サービス事業所ではないため) |
| 介護テクノロジーのレンタル費用 | 福祉用具貸与事業所が貸与のために買う福祉用具 |
| 導入の工事費、メーカーによる機器の説明の費用 | 介護ソフトの更新費用 |
| 職員が増えたときの介護ソフトのライセンスの追加購入 | タブレットのカバー・フィルム、施設外で使う携帯型Wi-Fi機器 |
| ケアプランデータ連携標準仕様・LIFE標準仕様などに対応するための介護ソフトの改修 | 交換用のバッテリー・スリングシート、見守り用ベッドのマットレス |
| TAISで介護テクノロジーに選ばれたナースコール(原則は対象外で、選ばれたものは対象になりうる) | 過年度に入れた機器と組み合わせるパッケージ型(すべて新規導入が条件) |
- 介護ソフトの条件: 記録・情報共有・請求を転記なしで一気通貫に行えることが条件です。記録と情報共有はできても、既存の請求のシステムと連携しない場合は対象外です。バックオフィスソフトは、一気通貫が実現していなくても対象です
- 居宅系の介護ソフト: 居宅介護支援・居宅サービスなどの事業所が介護ソフトを申請する場合は、ケアプランデータ連携標準仕様に準じたCSVの出力・取込機能と、ケアプランデータ連携システムのサポート体制が確かめられることが要件です
- 施設系の介護ソフト: 介護福祉施設・介護保険施設・介護医療院のサービスと地域密着型介護老人福祉施設が申請する場合は、LIFEのCSV連携仕様書に準じたCSVの出力機能が要件です
- 複数年のライセンス: 当年度にまとめて払った分は全額が対象、1年ごとに払う場合は1年分が対象です
- 導入後の使い方: 財産は耐用年数が過ぎるまで、交付の目的に反する使用・譲渡・貸付けなどが原則としてできません
- 介護ソフトの比べ方: 介護ソフトの選び方で説明しています
補助を受けるための要件
大分県の補助を受けるには、大分県介護DXサポートセンターから業務改善の支援を受けることと、県が指定する研修のいずれかを受けることが要件です。県のページが挙げる研修は、令和8年度第1回大分県福祉・介護生産性向上セミナーか、厚生労働省が指定するセミナー(「生産性向上ビギナーセミナー」と「フォローアップセミナー」の両方、または「デジタル中核人材養成研修」)です。実施要領は、大分県社会福祉介護研修センターの生産性向上の研修なども挙げています。どれも補助を使う年度に受け、原則として機器を入れる前に受けます。
- 委員会の設置: 短期入所・特定施設・小規模多機能・認知症対応型共同生活介護・介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院などは、利用者の安全と職員の負担軽減を検討する委員会を置きます。中身は生産性向上委員会の記事にまとめています
- ケアプランデータ連携: 訪問介護・通所介護・訪問看護・福祉用具貸与・居宅介護支援などの事業所は、令和8年度中にケアプランデータ連携システムの利用を始めます
- SECURITY ACTION: IPAの「★一つ星」か「★★二つ星」を宣言します。事業所単位で法人番号が無い場合は「個人事業主」の区分で申し込みます。宣言の申込のあとに届く「自己宣言IDのお知らせ」のメールを保管しておきます
- LIFEへの協力: 補助を受けた事業所はLIFEの情報収集に協力します。訪問介護など、科学的介護推進体制加算の対象でない事業所も登録が必要です。LIFEの仕組みはLIFEの記事で説明しています
- 賃金への還元: 収支が改善した場合は職員の賃金にも還元し、職員に知らせます
- 効果の報告: 補助を受けた翌年度から3年間、業務改善効果を県に報告します
- 書類の保存: 帳簿や契約書・領収書などの証拠書類は、事業を終えた年度の翌年度から10年間保管します
補助の対象になりやすいツールのカテゴリ
大分県の上限の区分に合わせて、介護ソフト、見守り機器、インカム、移乗支援・入浴支援の機器の一覧を載せます。補助の対象になるかは、TAISの掲載と県の交付要綱・実施要領で確かめてください。管理者向けのページは管理者・施設長向けにまとめています。
介護ソフト
全体の比較は介護ソフトのカテゴリで見られます。
見守り機器
パッケージ型の例として、県は「介護ソフト」+「見守りセンサー」+「Wi-Fi」の同時導入を挙げています(介護ソフトと見守りセンサーが連携することが必要)。
インカム・情報共有
移乗支援
入浴支援
よくある質問
令和8年度の大分県の補助にこれから申し込めますか
令和8年度の受付は8月31日で終わっています。2026年10月14日時点で、県のページに追加募集の案内はありません。
交付決定の前に機器を発注してもよいですか
できません。県は機器の発注を原則として交付決定の後にするとしており、交付決定の前に発注したものは補助の対象外です。
同じ法人で複数の事業所を申請できますか
できます。複数の事業所で申請する場合は優先順位表を出し、電子申請は1法人1回で済みます。上限は事業所ごとの上限に加えて、1法人1年度あたりの上限(パッケージ型は1,600万円、それ以外は合計800万円)がかかります。
機器を試してから選ぶことはできますか
県のページは、機器の導入方法の相談と試用貸出の窓口を大分県介護DXサポートセンター(097-574-4571)としています。
出典
- 大分県「介護テクノロジー導入事業所に対する補助について(令和8年度)」
https://www.pref.oita.jp/soshiki/12300/kaigotech2026.html - 大分県「大分県介護テクノロジー導入支援事業費補助金交付要綱」
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2273513.pdf - 大分県「大分県介護テクノロジー導入支援事業実施要領」
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2273514.pdf - 大分県「介護テクノロジー導入補助についてのよくある質問」(R8年7月29日現在)
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2274030.pdf - 大分県「補助金事務処理の流れ」
https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2271962.pdf - 大分県「【募集終了】介護テクノロジー導入事業所に対する補助について(令和7年度)」
https://www.pref.oita.jp/soshiki/12300/kaigotech2025.html
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