通所介護(デイサービス)の介護ソフト|運営基準の記録・加算の計画書から選ぶ【2026年】

要点
通所介護(デイサービス)の介護ソフトは、運営基準で作成・保存が求められる通所介護計画とサービス提供の記録を扱えるかに加えて、算定する加算の個別機能訓練計画・個別の入浴計画・LIFEへのデータ提出まで同じソフトで回せるかで比べます。記録は完結の日から2年間の保存が基準省令で定められており、書面に代えて電磁的記録で作成・保存できます。2026年9月26日時点で当サイトに掲載している介護ソフト86本のうち、通所系を対象にしているのは49本で、料金を公式サイトに載せているのは14本、無料で試せると案内しているのは22本です。
通所介護で作る記録(運営基準)
通所介護の運営基準(「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」)は、次の記録を整備し、その完結の日から2年間保存するよう定めています(第104条の4第2項)。自治体が条例で長い保存期間を定めている例は、介護ソフトの乗り換えの記事で扱っています。
| 記録 | 根拠(基準省令) | ソフトで確かめること |
|---|---|---|
| 通所介護計画 | 第99条 | 機能訓練等の目標と具体的なサービス内容を書けるか。ケアプランに沿って作れるか |
| 提供した具体的なサービスの内容等の記録 | 第19条第2項(第105条で準用) | 当日の記録を現場で入力できるか。利用者から求められたときに出力できるか |
| 身体的拘束等の態様・時間・理由の記録 | 第98条第4号 | 様式があるか |
| 市町村への通知・苦情・事故の記録 | 第26条・第36条第2項(第105条で準用)、第104条の3第2項 | 利用者ごとに残せるか |
このほか、通所介護従業者は、利用者ごとに通所介護計画に従ったサービスの実施状況と目標の達成状況を記録します(第99条第5項)。日々の記録から計画の達成状況をたどれるかも確かめます。
通所介護計画は事業所の管理者が作り、内容を利用者または家族に説明して同意を得て、利用者に交付します(第99条第1項〜第4項)。基準省令は、書面で行うとされている作成・保存を電磁的記録で行うこと、交付・説明・同意を相手の承諾を得て電磁的方法で行うことを認めています(第217条)。紙の様式をやめて計画の交付や同意までソフトで済ませたいなら、電子署名や書類の電子交付に対応しているかを提供元に確かめます。
- 計画を作る事業所の管理者が、機能訓練等の目標と具体的なサービス内容を書いて作る
- 説明して同意を得る利用者または家族に説明する
- 利用者に交付する相手の承諾を得れば、交付・説明・同意は電磁的方法で行える(第217条)
- 実施状況を記録する通所介護従業者が、利用者ごとに計画に従ったサービスの実施状況と目標の達成状況を記録する(第99条第5項)
加算の計画と記録:何を算定するかで要る機能が変わる
通所介護で多く算定される加算は、計画書の作成や定期的な評価が要件になっています。令和6年度の介護報酬改定の資料(厚生労働省)から、ソフトの機能に関わる要件を抜き出します。
| 加算 | 単位数(令和6年度改定後) | ソフトに関わる要件 |
|---|---|---|
| 個別機能訓練加算(Ⅰ)イ | 56単位/日 | 機能訓練指導員が居宅を訪問してニーズと生活状況を確認し、多職種共同でアセスメントして個別機能訓練計画を作成。3か月に1回以上、居宅を訪問して生活状況を確認し、計画の進捗を説明して必要に応じて見直す |
| 個別機能訓練加算(Ⅰ)ロ | 76単位/日(改定前85単位/日) | (Ⅰ)イの配置に加え、合計で2名以上の機能訓練指導員を配置している時間帯に算定 |
| 入浴介助加算(Ⅰ) | 40単位/日 | 入浴介助に関わる職員に研修等を行う |
| 入浴介助加算(Ⅱ) | 55単位/日 | 医師等が居宅を訪問して浴室での動作と環境を評価し、機能訓練指導員等が共同で個別の入浴計画を作成(通所介護計画への記載で代えられる) |
| 科学的介護推進体制加算 | — | LIFEへのデータ提出を少なくとも3か月に1回 |
個別機能訓練計画書の様式の項目と、作成から3か月ごとの見直しまでの流れは個別機能訓練計画書の記事で整理しています。
ソフトでは次の点を確かめます。
- 個別機能訓練計画の様式があり、3か月ごとの評価・居宅訪問の予定と記録を管理できるか
- 入浴介助加算(Ⅱ)の個別の入浴計画を、通所介護計画の中に書けるか
- LIFEに提出するデータを記録から作れるか(CSVの出力や、LIFEへの提出の手順)。加算ごとに提出の時期がずれないよう管理できるか
令和6年度の改定では、入浴介助加算(Ⅱ)の居宅訪問について、医師等の訪問が難しい場合は、医師等の指示の下で介護職員が訪問し、情報通信機器等で把握した浴室の動作と環境をもとに医師等が評価・助言してもよいとされました。タブレットで撮影した写真や動画を記録に添付できるかも確かめておくと便利です。
LIFEの仕組みとデータ提出はLIFEの記事で、機能訓練を支えるソフトは機能訓練・リハビリのカテゴリで扱っています。
送迎・当日の予定変更:日々の運用を回せるか
通所介護は、送迎の順路と時刻、当日の欠席や時間変更への対応が毎日発生します。介護ソフトに送迎表や当日の利用予定の管理が入っているか、別のツールが要るかを確かめます。
令和6年度の改定では、通所系サービスの送迎について、送迎先に利用者の居住実態のある場所(例えば近隣の親戚の家)を含められること、雇用契約や委託契約で責任の所在を明確にしたうえで他の事業所や障害福祉サービス事業所の利用者と同乗できることが、Q&Aで明確にされました。他の事業所と送迎を共同で行う予定があるなら、送迎表をどこまで柔軟に組めるかも聞いておきます。
請求とケアプランデータ連携
通所介護では、居宅介護支援事業所から毎月届くサービス提供票(予定)をもとに利用予定を組み、実績を返し、国保連に請求します。この予定と実績をデータでやり取りするのが国保中央会のケアプランデータ連携システムです。当サイトに掲載している通所系対象の介護ソフト49本は、いずれも国保中央会が2026年8月31日に公表したベンダ試験の完了結果に製品名が載っています。完了したパターンや、CSVの出力・取り込みの機能は製品で違うので、提供元に確認してください。
- 居宅介護支援事業所サービス提供票を送る
- 予定・実績
- 通所介護事業所利用予定を組む
- 請求
- 国保連
- 連携システムの仕組みと費用: ケアプランデータ連携システムとは
- 対応ソフトの見方: ケアプランデータ連携に対応した介護ソフト
- 国保連への伝送や、介護ソフト全体の比べ方: 介護ソフトの選び方
通所系を対象にしている介護ソフトの数と比べ方
2026年9月26日時点で当サイトに掲載している介護ソフトのうち、通所系を対象にしている49本の内訳です。
| 項目 | 本数 |
|---|---|
| 通所系を対象にしている | 49本 |
| 料金を公式サイトに載せている | 14本 |
| 無料で試せる(トライアル・デモ)と案内している | 22本 |
| 対応環境を公式情報から確認できた | 35本 |
| うちブラウザで使うクラウド型 | 26本 |
通所系だけを対象にしている製品は4本で、残りは訪問系・居宅介護支援・施設系などもあわせて扱う製品です。居宅介護支援や訪問介護を併設しているなら、併設するサービスもすべて対象になっているかと、サービスごとの料金を確かめます。料金の形は介護ソフトの料金、無料での試し方は無料で試せる介護ソフトにまとめました。定員18人以下の事業所の基準と報酬は地域密着型通所介護の記事、医師を置くデイケアとの違いは通所リハビリテーションの記事で説明しています。
通所系の事業所向けのツールは通所系のページに、すべての介護ソフトは比較表にまとめています。導入費用は、都道府県の介護テクノロジー導入支援事業の補助の対象になることがあります(介護テクノロジーの補助金の記事)。
よくある質問
通所介護の記録は何年保存すればよいですか?
基準省令(第104条の4第2項)は、通所介護計画やサービス提供の記録などを、その完結の日から2年間保存するよう定めています。
通所介護計画を紙でなくソフトで作って交付してもよいですか?
基準省令(第217条)は、書面で行うとされている作成・保存を電磁的記録で行うことを認めています。交付・説明・同意は、相手の承諾を得たうえで電磁的方法で行えます。
個別機能訓練加算の計画もソフトで作れますか?
製品によります。個別機能訓練加算(Ⅰ)イ・ロは、居宅訪問で把握したニーズをもとに個別機能訓練計画を作り、3か月に1回以上、居宅を訪問して進捗を評価することが要件です。計画の様式と、3か月ごとの評価・訪問の予定を管理できるかを提供元に確認してください。
出典
- e-Gov法令検索「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成十一年厚生省令第三十七号)
https://laws.e-gov.go.jp/law/411M50000100037 - 厚生労働省「令和6年度介護報酬改定における改定事項について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001230329.pdf - 国民健康保険中央会「ケアプランデータ連携システム」
https://www.kokuho.or.jp/system/care/careplan/ - 厚生労働省「介護テクノロジー導入支援事業(地域医療介護総合確保基金(介護従事者確保分))」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001478274.pdf - 国民健康保険中央会「「ケアプランデータ連携システム」ベンダ試験(V4対応版)の完了結果について」(2026年8月31日)
https://www.kokuho.or.jp/system/care/careplan/lib/260831_5113_cp-vender_4.pdf
制度・料金・製品の情報は変わることがあります。記事は2026年9月26日時点の公開情報にもとづきます。手続きの前に、出典の原文と自治体・提供元の最新の案内をご確認ください。誤りに気づいた方はお問い合わせからお知らせください。





