ケアプランデータ連携に対応した介護ソフト一覧|ベンダ試験の完了結果の見方と選び方【2026年】

要点
ケアプランデータ連携システムに対応した介護ソフトかどうかは、国民健康保険中央会(国保中央会)が公表している「ベンダ試験の完了結果」で確かめられます。最新は2026年8月31日公表の「標準仕様V4対応版」で、製品ごとに、7つのデータ連携パターン(D1〜D7)のどれを完了したかが載っています。令和9年1月予定の介護保険資格確認等WEBサービス(介護WEBサービス)への移行後は、ケアプランデータ連携標準仕様の第4.1版か第5.0版に対応したソフトでなければ連携できなくなります。この記事では、完了結果の見方と、2026年9月26日時点で当サイトに掲載している対応ソフト89本の一覧、選ぶときに提供元へ確かめる点をまとめます。
対応ソフトは国保中央会の「ベンダ試験の完了結果」で確かめる
ベンダ試験は、介護ソフトの提供元(ベンダ)が申し込んで受ける試験です。国保中央会の説明では、ソフトで作ったCSVデータを、ケアプランデータ連携システムのデモ環境で取り込んでから出力するまでの試験を、試験区分に沿って提供元が行い、国保中央会が完了を確かめたものを公表しています。事業所が受ける試験ではありません。
- 介護ソフトの提供元CSVデータで試験を行う
- 申し込む
- 国保中央会完了を確かめる
- 公表する
- 事業所完了結果で確かめる
完了結果には注意書きが2つあります。
- 各パターンの標準仕様に準じたCSVファイルの出力・取り込みの機能は、ベンダにより異なる場合があるため、ベンダ各社に問い合わせること
- 掲載は、国保中央会がそのソフトやデータを保証するものではないこと
完了結果の表には、製品ごとに提供元の「完了情報掲載URL」が載っているものがあり、提供元自身の案内も確かめられます。一覧は国保中央会のケアプランデータ連携システムのページから開けます。ケアプランデータ連携システムのヘルプデスクサポートサイトの製品ダウンロードでも、始める前の手順の2番目に「介護ソフトの確認」が置かれています。
システムそのものの仕組み・費用・始め方はケアプランデータ連携システムとはで説明しています。
7つの試験パターン(D1〜D7)の見方
完了結果の表では、パターンごとに完了したものに「●」が付いています。パターンの中身は次のとおりです。
| パターン | 区分 | やり取りするデータ |
|---|---|---|
| D1 | 居宅介護支援 | 居宅サービス計画書 |
| D2 | 居宅介護支援 | 利用票(予定) |
| D3 | 居宅介護支援 | 利用票(実績) |
| D4 | 介護予防支援 | 利用者基本情報、家族構成画像ファイル |
| D5 | 介護予防支援 | 介護予防サービス・支援計画書 |
| D6 | 介護予防支援 | 利用票(予定) |
| D7 | 介護予防支援 | 利用票(実績) |
要介護の利用者のケアプランと予定・実績をやり取りするならD1〜D3、要支援の利用者(介護予防支援)の分もデータでやり取りするならD4〜D7まで完了しているかを見ます。当サイトで2026年8月31日公表の表の行を数えると、載っている製品は92で、そのうちD1〜D7の7つすべてに●があるのは58でした。残りの製品は一部のパターンだけを完了しています。
居宅介護支援
D1〜D3
- 要介護の利用者のケアプランと予定・実績
- D1 居宅サービス計画書
- D2 利用票(予定)
- D3 利用票(実績)
介護予防支援
D4〜D7
- 要支援の利用者の分
- D4 利用者基本情報、家族構成画像ファイル
- D5 介護予防サービス・支援計画書
- D6 利用票(予定)
- D7 利用票(実績)
移行後に使えるのは、標準仕様の第4.1版か第5.0版に対応したソフト
ケアプランデータ連携システムは、令和9年1月に介護WEBサービスへ移る予定です(具体的な期日は改めて周知されます)。厚生労働省は、移行後にケアプランデータ連携機能を使えるのは、標準仕様の第4.1版(現行の仕様)か第5.0版(新しい仕様)に対応した介護ソフトだけで、第3版だけに対応したソフトは移行後の連携機能に対応しないとしています。第3版だけに対応している提供元には、移行までに第4.1版へのバージョンアップを求めています。
| 版 | 時期 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 第3版(3.1・3.2を含む) | 令和4年8月〜令和5年6月の改訂 | 旧仕様。これだけに対応したソフトは移行後に使えない |
| 第4.1版 | 令和6年10月の改訂 | 現行の仕様。移行後も使える |
| 第5.0版 | 令和8年8月31日の事務連絡で案内 | 新しい仕様。移行後も使える |
令和8年8月31日の事務連絡では、ケアプランデータ連携標準仕様は介護WEBサービスとのAPI標準仕様書の別紙として示され、その実装(リリース)時期は令和9年3月下旬頃の予定とされています。
国保中央会は、標準仕様の改訂(介護保険最新情報Vol.1287・Vol.1320)にあわせて、V4対応のケアプランデータ連携システムを2025年4月30日に公開し、V4対応版のベンダ試験を行ってきました。いま使っているソフト、これから選ぶソフトが第4.1版と第5.0版にどう対応するか、移行後も使えるかは、提供元に確かめます。国保中央会の引っ越しのよくある質問でも、移行後にいまの介護ソフトで使えるかは、ソフトのベンダーに問い合わせるよう案内しています。
取り込みエラーへの対応と「強化ベンダ試験」
厚生労働省は令和8年9月1日の事務連絡で、ヘルプデスクにデータの取り込みエラーの問い合わせが多く寄せられていて、送る側と受け取る側の介護ソフトで第4.1版の解釈が違うことが原因の例が少なくないとしています。取り込みエラーで連携できないと、事業所は手入力やFAXで代わりに対応することになります。
このため、第4.1版の補足文書とQ&Aがまとめられ、国保中央会は第4.1版の「強化ベンダ試験」を行います。
- 従来のV4対応版のベンダ試験の受付は、2026年9月29日に終わります
- 強化ベンダ試験の計画書の掲載と申し込みの受付は、2026年9月30日の予定です
- 強化ベンダ試験は令和8年10月から始まる予定で、異なる介護ソフトの間でデータをやり取りしたときの互換性や、標準仕様に沿っているかを厳しく確かめる内容が予定されています
当サイトに掲載している対応ソフト(89本)
2026年9月26日時点で当サイトに掲載している製品のうち、2026年8月31日公表の完了結果に載っている介護ソフト・訪問看護ソフトは89本です。完了結果に載っているすべての製品を掲載しているわけではありません。
編集部スコア順に並べると次のとおりです。スコアは選ぶための公開情報がそろっているかの目安で、機能の優劣やケアプランデータ連携の出来ではありません(採点方法)。どのパターンを完了しているかは、製品ごとに完了結果の表で確かめてください。
89本のうち、公式サイトに料金を載せているのは21本、無料トライアル・無料デモの案内があるのは36本です。無料で試せるものだけを見るなら比較表の絞り込みを使ってください。89本すべてはケアプランデータ連携のカテゴリで見られます。
サービス種別ごとの対応ソフト
製品ごとの「対象」は、公式サイトで明示されている対象のサービス種別です。89本のうち、居宅介護支援を対象に挙げているのは53本、訪問系は52本、通所系は49本、訪問看護は31本、福祉用具貸与は24本、地域包括支援センターは19本です(1本が複数の種別を対象にしていることがあります)。
居宅介護支援(ケアマネジャー)
ケアプランを作って送る側です。ケアプラン作成ソフト全般の選び方はケアプラン作成ソフトの選び方にまとめています。
訪問系(訪問介護など)
通所系(通所介護・通所リハビリなど)
訪問看護
訪問看護向けソフトの選び方は訪問看護の電子カルテの選び方を見てください。
福祉用具貸与
地域包括支援センター(介護予防支援)
要支援の利用者の分をやり取りするなら、D4〜D7の完了状況も見ます。
選ぶときに提供元へ確かめること
完了結果に載っていることは出発点で、実際に使えるかは次の点で確かめます。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 自分の事業所に必要なパターン(D1〜D7)を完了しているか | 製品によって完了しているパターンが違う。要支援の利用者の分もやり取りするならD4〜D7も要る |
| 第4.1版・第5.0版への対応と、移行後も使えるか | 令和9年1月予定の移行後は、第4.1版か第5.0版に対応したソフトでないと連携できない |
| CSVの出力・取り込み、取り込んだ内容の自動反映がどこまでできるか | 完了結果の注意書きで、CSVの出力・取り込みの機能はベンダにより異なる場合があるとされている。標準仕様は、受け取った事業所が入力し直さずに自動で反映されることを期待していて、厚生労働省は提供元に、任意項目の出力・ファイル取り込み・自動反映の機能の有無を公表するよう求めている |
| 取り込みエラーのときの問い合わせ先と、強化ベンダ試験を受ける予定か | 取り込みエラーの多くが第4.1版の解釈の違いによるもので、令和8年10月から強化ベンダ試験が予定されている |
| 連携先の事業所がシステムを使っているか | 相手の事業所が使っていなければデータでやり取りできない。使っている事業所はWAM NETの利用状況で地図から探せる |
ケアプランデータ連携以外の比べる点(請求、記録、料金、サポート)は介護ソフトの選び方、いまのソフトから替えるときの手順は介護ソフトの乗り換え、無料で試せるソフトは無料で使える・試せる介護ソフトにまとめています。
補助金・加算との関係
- 介護ソフトの導入の補助: 令和6年度補正予算の介護テクノロジー導入・協働化等支援事業では、居宅介護支援事業所・居宅サービス事業所の介護記録ソフトについて、国保中央会のベンダー試験結果等で、標準仕様に準じたCSVの出力・取り込みの機能と、ケアプランデータ連携システムの活用を支えるサポート体制があることを確かめるとされています。年度や都道府県で要件が変わるため、介護テクノロジー導入支援事業の記事と都道府県の実施要綱で確認してください
- 処遇改善加算(令和8年度): 訪問介護・通所介護などの事業所では、ケアプランデータ連携システムを使っていることが令和8年度特例要件の一つです。詳しくは処遇改善加算の生産性向上の要件で説明しています
よくある質問
ケアプランデータ連携に対応した介護ソフトはどこで確かめられますか
国保中央会が公表している「ケアプランデータ連携システム ベンダ試験の完了結果」で確かめます。最新は2026年8月31日公表の標準仕様V4対応版です。製品ごとに、完了した試験パターン(D1〜D7)が載っています。
完了結果に載っていれば、移行後もそのまま使えますか
載っていることだけでは決まりません。令和9年1月予定の介護WEBサービスへの移行後は、標準仕様の第4.1版か第5.0版に対応したソフトだけが連携できます。いまのソフトが移行後も使えるかは、提供元に確かめてください。
D1〜D7はすべて完了している必要がありますか
事業所の業務によります。要介護の利用者のケアプランと予定・実績のやり取りはD1〜D3、要支援の利用者(介護予防支援)の分はD4〜D7です。要支援の利用者の分もデータでやり取りするなら、D4〜D7の完了も確かめます。
相手の事業所と違う介護ソフトでも連携できますか
標準仕様は、ソフトの提供元や種類が違っても連携できるようにデータの形式を定めたものです。ただし、厚生労働省は、送る側と受け取る側のソフトで第4.1版の解釈が違い、取り込みエラーになる例が少なくないとしています。取り込みで困ったときの問い合わせ先を、提供元に確かめておきます。
出典
- 国民健康保険中央会「「ケアプランデータ連携システム」ベンダ試験(V4対応版)の完了結果について」(2026年8月31日)
https://www.kokuho.or.jp/system/care/careplan/lib/260831_5113_cp-vender_4.pdf - 国民健康保険中央会「ケアプランデータ連携システム」
https://www.kokuho.or.jp/system/care/careplan/ - 厚生労働省老健局高齢者支援課「ケアプランデータ連携システムに係る取込エラー低減に向けた今後の対応に関するご協力のお願い」(令和8年9月1日)
https://www.kokuho.or.jp/system/care/careplan/lib/2060902_5113_cp-jimuren.pdf - 厚生労働省「介護保険最新情報Vol.1505 「介護保険資格確認等WEBサービスとの連携におけるAPI仕様書(暫定版)」の公開及び「ケアプランデータ連携標準仕様」の今後の取扱いについて」(令和8年5月27日)
https://www.mhlw.go.jp/content/001705072.pdf - 厚生労働省「介護保険最新情報Vol.1539 「介護保険資格確認等WEBサービスとの連携におけるAPI標準仕様書(第1.0版)」の公開について」(令和8年8月31日)
https://www.mhlw.go.jp/content/001744369.pdf - 厚生労働省「介護保険最新情報Vol.1529 ケアプランデータ連携システムの介護保険資格確認等WEBサービスへの移行について」(令和8年7月29日)
https://www.mhlw.go.jp/content/001730882.pdf - 厚生労働省「介護テクノロジー導入・協働化等支援事業(令和6年度補正予算)」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001596362.pdf - 国民健康保険中央会「製品ダウンロード」(ケアプランデータ連携システム ヘルプデスクサポートサイト)
https://www.careplan-renkei-support.jp/download/index.html - 国民健康保険中央会「よくあるご質問(ケアプランデータ連携システム引っ越し編)」
https://www.careplan-renkei-support.jp/wp-content/uploads/sites/2/2026/06/keapu_hikkoshi_faq.pdf - 福祉医療機構 WAM NET「ケアプランデータ連携システム利用状況」
https://www.wam.go.jp/wamappl/kpdrsys.nsf/top
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